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FAQ スキーマの仕組み
FAQ スキーマは、Webページ上の「よくある質問 (FAQ)」のコンテンツを構造化データとしてマークアップするためのものです。Google などの検索エンジンは、このマークアップを認識することで、FAQ コンテンツを理解し、検索結果にリッチリザルトとして表示することができます。
リッチリザルト表示の例:
検索結果に、質問と回答がアコーディオン形式で表示され、クリックすると回答が開きます。これにより、ユーザーは検索結果ページで直接回答を得ることができ、サイトへのアクセスを促進します。
技術的な仕組み:
FAQ スキーマは、JSON-LD 形式で記述します。各質問と回答のペアを Question
と Answer
プロパティで定義し、ページ全体を FAQPage
で囲みます。
導入のメリット
- 検索結果での視認性向上: リッチリザルトとして表示されることで、他の検索結果よりも目立ち、クリック率の向上が期待できます。
- ユーザー体験の向上: ユーザーは検索結果ページで直接回答を得られるため、情報収集が効率化されます。
- サイトへのトラフィック増加: クリック率の向上により、サイトへの流入が増加する可能性があります。
- 音声検索への対応: FAQ スキーマは、Google アシスタントなどの音声検索に対応しており、音声検索結果での表示も期待できます。
具体的なソースコードの例
コード スニペット
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [{
"@type": "Question",
"name": "FAQ スキーマとは何ですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "Webページ上のよくある質問を構造化データとしてマークアップするためのものです。"
}
}, {
"@type": "Question",
"name": "FAQ スキーマを導入するメリットは何ですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "検索結果での視認性向上、ユーザー体験の向上、サイトへのトラフィック増加などが期待できます。"
}
}]
}
</script>
解説:
@context
: スキーマの定義を使用することを宣言@type
: ページの種類をFAQPage
として定義mainEntity
: 質問と回答のペアを複数定義@type
:Question
で質問を定義name
: 質問文acceptedAnswer
: 回答@type
:Answer
で回答を定義text
: 回答文
導入方法
- 対象ページの HTML に上記の JSON-LD コードを追加します。
- Google のリッチリザルト テストツールで、マークアップが正しく認識されているか確認します。
- 構造化データをテストで URL 検査を行い、Google Search Console でインデックス登録をリクエストします。
その他
- FAQ スキーマは、Google 以外の検索エンジン (Bing など) でもサポートされています。
- 導入にあたっては、Google の構造化データガイドラインを遵守してください。
参考資料
- 構造化データでよくある質問をマークアップする: https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/faqpage?hl=ja