WEBサイトのゼロクリックサーチ対策とは

ゼロクリックサーチ対策

企業のホームページやWEBサイトは、閲覧数や成約数であるコンバージョンが大きく関わる部分の一つにゼロクリックサーチがあります。このゼロクリックサーチとは、ユーザーが検索した時に検索ページで知りたい情報がわかってしまうことで、表示されているWEBサイトやコンテンツにアクセスをせずにページを離れてしまう状態を指します。検索結果のページから必要な情報が得られることは、ユーザーの利便性を高めるためにGoogle側で進化していることが関係しています。

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しかしユーザーに満足してもらえるようなコンテンツ作りを行っているWEBマーケターにとっては、せっかく作ったコンテンツにアクセスしてもらえないことを複雑に感じている方も多いです。このユーザーの検索行動であるゼロクリックサーチは日本だけの問題ではなく、アメリカではGoogleの検索の半数以上がコンテンツにアクセスせず検索のみで終わってしまう状態が2020年時点で50%を超えていることがわかっているなど、世界規模で問題になってきています。

ゼロクリックサーチはユーザーにとっては大変便利だが、なぜユーザーのゼロクリックサーチが起こってしまっているかは、検索結果を少しでも早く知りたいというユーザーの心理が関係していること、そしてGoogle側がそんなユーザーに対応しようとしてGoogle機能の充実化させたことが影響します。

 

ユーザーにとっては大変便利な機能で、検索するだけで必要な最新情報を得ることができます。しかし、今後ゼロクリックサーチが増加してしまうとWEB業界でどんな影響がでてしまうかというと、コンテンツがユーザーから見られなくなってしまうことで、検索上位を獲得するためにどんなにSEOに注力してもユーザーに記事やコンテンツを見てもらえず、コンバージョン(成約数)も減少してしまいます。SNSでのシェアなどユーザー同士のつながりの中でも、口コミ情報が広がる機会を失ってしまう恐れがあります。

WEBサイトの見た目のデザインよりもリッチスニペット

こういったWEBサイトのセロクリックリサーチを対策する方法として、多くの企業が導入しているのがリッチスニペットの活用や画像SEOの活用、YouTube動画の活用などが挙げられます。まずリッチスニペットの活用とは、ユーザーが検索結果画面からどのページをクリックするかその判断を助けるための視覚的にページ内容が想像できるような情報を検索ページに表示することです。

天気のリッチスニペット

通常検索結果の下部にはスニペットと呼ばれる要約であったり、ページ内の文言を抜粋したものが表示され基本的に文字情報だけで構成されています。しかしこの文字情報だけでユーザーが知りたい情報がわかってしまうことで、ユーザーはWEBサイトにアクセスすることなくゼロクリックサーチに繋がってしまいました。

そこでリッチスニペットを活用することによって、スニペットに加えページの主題となるものに対して画像と価格、評価などを併せて表示することでスニペットの表現が豊かになります。これによってWEBサイトのページをより引き立たせて、検索ユーザーの注意を引きクリック率を高くすることができます。

クリック率が上がれば自動的にWEBサイトへの流入を増やすことができるメリットになります。そしてリッチスニペットを利用することで今後構造化データにより、Googleがページ内容を理解し検索クエリと関連したページだと判断することで、検索順位にもプラス効果が得られるだろうと期待されます。

画像SEOの活用とは画像検索にも対応できるようにすることであり、最近のユーザーはテキストの検索に限らず画像検索も積極的に利用しています。画像検索を行って求めている情報がきちんと掲載されているサイトなのか判断した上で、WEBサイトにアクセスするユーザーが多いとされます。

そこで画像検索にもしっかり対応することによって検索ユーザーは具体的なイメージを持ってサイトを訪れやすくなり、結果として意識の高いユーザーが多く訪れることで成約にも繋がりやすくなるメリットがあります。画像SEOの活用では画像を高画質にしたり、画像にファイル名をつけることによって画像検索の対応を行うだけでも効果があります。

YouTube動画の活用で

YouTube動画の活用では、ゼロクリックサーチによりオーガニックサーチによるクリックが減少するならばSNSやYouTube動画など、様々なメディアで露出に力を入れることも一つの方法です。会社の名称やブランド名などがユーザーから認知される機会が増えることにより、ユーザーからの興味や信頼性が高まることでゼロクリックサーチが起こりにくくなりWEBサイトへのアクセスにつながります。

またメディア上で会社名やブランド名が言及されることはサイテーションと呼ばれており、WEBサイトにリンクされている必要がなく名称が掲載されるだけでも高いSEO効果があるとされます。認知拡大とSEOという2点のメリットを考えると、こういったYouTube動画やSNSの積極的な活用は取り組んで損はないといえます。

最後に

新型コロナウイルスのリッチスニペット

リッチスニペットとは、簡単に述べると検索結果画面から視覚的にページ内容が正確に想像できるような情報です。天気や為替、あるいは新型コロナウイルスなど日々変化する情報はリッチスニペットだけで十分ですので、ゼロクリックリサーチがおこります。これはユーザーにとっては大変変便利で、このような検索結果表示は時代の流れです。

いまでも検索結果とリンク先のコンテンツが微妙に異なるサイトが多くあります。Googleこのようなユーザーにとってフレンドリーではない検索結果をなくそうと努力しています。WEBサイトのオーナーはこのことを認識して分かりやすく内容の濃いサイトを公開する必要があります。ブログやバックリンク数だけでのSEOは何年も前に効果がなくなりました。ユーザーに分かりやすいコンテンツ作りが大切です。

 

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