ネットショッピングサイトの会員登録機能は必須
これからECサイトを立ち上げた上で、便利なネットショッピングサイトを作りたいと考えているのであれば、最初に会員登録が可能であるかどうかが重要となるでしょう。
ECシステムの中には、最初から会員登録機能が実装されているものも多いため、どれを選択しても会員登録機能を使うことが可能となります。さらに実装されている会員ランクなどの機能を使うことにより、様々な施策を行っていくことができるでしょう。
会員登録機能を活用するためには、まず会員登録に必要となる項目を決めていきましょう。登録画面でユーザーに入力してもらうべき必要項目を整理していきます。どんな業種でも必要となるものは名前やメールアドレス、住所、電話番号の四つが必要です。その他にも販売する商品の特色に合わせていくことが求められます。
具体例を挙げると化粧品であれば肌の悩み、アパレル関係であればお気に入りのブランドなども選択することができれば、自社の商品をおすすめする際にはこれらを活用することができるでしょう。
販売促進の観点から見た場合にも、誕生日の登録も有効です。誕生月にクーポンを発行するなどの施策が行いやすくなるでしょう。とはいえあまりにも入力項目が多すぎてしまった場合には、ユーザーが途中で登録を諦めてしまう可能性もあります。そのため任意の入力項目にするなどの工夫が必要となるでしょう。そして会員を増やすための施策を行うことも重要です。
会員登録を促す
一番簡単な方法は、購入の時に会員登録を必須にすることです。商品を購入する段階で会員登録を促すことにより、購入した顧客のすべてを会員にすることが可能です。とはいえ会員登録を必須にすると、ユーザーが購入を見送る可能性も考えられます。会員でなくても購入が可能となるゲスト購入などもできるほうが、新規顧客の精神的なハードルを下げることにもつながります。
このような時におすすめとなるものが、初回購入の際に使えるクーポンをプレゼントするなどの形で新規会員登録を促すことです。会員登録をすることによりメリットが与えられれば、心理的なハードルを下げることにもつながります。そして会員登録機能を使ったマーケティング施策を行っていきましょう。具体的にはメルマガやステップメール、会員ランクを活用することなどが考えられます。
便利な購入履歴と再注文機能
そしてリピーターを獲得するために欠かせないものとして購入履歴と再注文が挙げられます。顧客は大きく分けると一般の新規顧客と優良顧客、流行客の三つに分類することができます。
購入頻度が低い一般客の場合には、売上や利益率とともに低くなってしまいます。キャンペーンなどが行われている時に購入するのが流行客であり、割引により購入していることから、売り上げは高くても利益が低くなります。
そして優良客が通常価格であっても定期的に購入してくれるタイプであり、売上や利益率とともに高くなる傾向にあります。つまりこの優良客をいかに増加させるかが、売上や利益率の向上につながるということがわかります。このように定期的に購入してくれるリピーターのために、購入履歴と再注文をしっかりと構築しておくことが求められます。定期的に必要となるものの場合には、購入履歴のボタンをトップページに配置するなどのサイト設計を改善することにより、利便性の向上につながります。現在では利用者の8割がスマートフォンからだとされているので、文字やボタンサイズの改善など、スマートフォンファーストにサイトを再構築した上で、視認性を高めることも求められます。購入履歴のボタンをクリックすることで、そこから再注文をすることができるシステムを整えて簡単に再注文ができるシステムを整えておくことにより、これがさらなる購買意欲にもつながります。