欧米のネットショップの約40%がWooCommerceを採用しています。

WooCommerceの特長とFlatsome

WordPressのECカートプラグインと言えば、欧米で断トツ人気のWooCommerceです。以前、日本語化が困難であったため、日本ではほとんど使われていませんでした。ところが、この数年で日本語化は進み、2022年1月現在、日本でも多く採用されています。

特長は以下の通りです。

下記の表はトラフィック(簡単に言うとアクセス数のことです)の多いWEBサイトが採用しているカートシステムを計測した結果です。実際の採用件数ではありませんが、アクセスの多い、つまり反響の多いショッピングカートを数値化した結果と言えます。世界では不人気のwix.comは日本で多く採用されているのが不思議です。

全世界のショッピングシステム利用率

カートテクノロジートラフィックの多いWEBサイト数%
 WooCommerce Checkout397473.97
 Shopify267962.68
 Magento113401.13
 Shopify Plus38450.38
 PrestaShop29800.3
 OpenCart29070.29
 Squarespace Add to Cart27970.28
 BigCommerce24640.25
 Salesforce Commerce Cloud19460.19

日本のショッピングシステム利用率

カートテクノロジートラフィックの多いWEBサイト数%
 Wixコム2347819.59
 Shopify1527412.75
Base117999.85
 WooCommerce Checkout84847.08
 Welcart64915.42
 MakeShop61765.15
 Stores JP43793.65
 EC-CUBE39263.28
 eStore24772.07
 Ecwid23081.93
おちゃのこネット20561.72
カラーミーショップ18951.58
 Squarespace Add to Cart11910.99
 FutureShop9390.78
 Magento5830.49

参照(2022年5月2日現在):eCommerce technologies Web Usage Distribution

WooCommerceがどの程度注目されているかGoogleトレンドでチェックしてみました。

Googleトレンド日本での動向

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Googleトレンド世界の動向

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世界でWooCommerceが選ばれる理由とは

  • WordPressで動作する無料のプラグイン
    ドメインとWordPressを動作させるサーバー(年間で10000円程度)があれば、買い物カゴシステムの基本的な機能はすべて無料です。
  • 豊富なテーマとオプションプラグイン
    未だに、日本ではWordPressテーマを提供するサービスが主流です。このようなサービスでは、「コーディング知識不要で容易にWEBページを構築できる」と主張しながら、数万円で一つのテーマを提供しています。

確かに情報発信するだけのサイトやアフィリエイトで収益を上げたい場合は、オススメです。しかし、通販サイトでは効果的な商品の見せ方や画像のスライド表示等、レイアウトを自由に表示させたい要望があります。結局は、細かな部分は専門的なWEBサイトコーディングの知識が必要です。

ニアメディアでは、ElementorやUX Builderと呼ばれるツールを採用していますので、コーディングの知識は必要ありません。ただし、最低限の知識として、画像の加工とWordやパワーポイントのようなソフトの経験が必要です。

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優れたユーザーインターフェース

最新のインターフェースが多く取り入れられています。また、無料・有料のプラグインと呼ばれるツールが無数にあります。

例えば、送料設定は重量を基準にできます。また、商品ごとの送料設定も可能です。

リピーターの顧客は、商品詳細ページまで行かなくても、クイックビュー機能で一覧ページ上で、商品をカートに追加することができます。もちろん、会員機能を利用することで一度購入した商品を再購入することがワンクリックで行えます。

商品詳細ページでは、商品画像を表示する機能が多彩です。レンズ機能で商品の細かな部分を拡大したり、もちろんスライド表示もできます。

サイズやカラーを選択する商品オプション機能は何通りでも設定できます。デスクトップのPCを販売するとしましょう。オプションには、カラー、モニター、ハードディスク、メモリ、マウス、キーボード、オフィス、等々多く考えられます。これだけ多くてもWooCommerceなら設定できます。

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Flatsome + UX Builderで構築が容易な時代

WooCommerceが登場した頃は、日本語対応が困難なため採用されることはほとんどありませんでした。

現在は、日本語対応だけでくマルチ言語が可能になりました。Flatsomeの登場で欧米ではコーディングやプログラムの知識がなくてもネットショッピングを構築することができるようになりました。

ニアメディアでは2017年初頭にFlatsomeでの構築を開始して、容易に更新できるネットショッピングを実現できるようになりました。

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WooCommerceの日本語化

この画像はWooCommerceの2021年12月現在の表示です。日本語が問題だという人もいますが、それは5年ぐらい前の話です。

まず、WooCommerceを構成するファイルの中に日本語表記を制御する翻訳言語poファイルの日本語がが格納されるようになりました。

更に、Japanized For WooCommerceプラグインが安定し、日本語表示や日本独特の表記・決済が容易になりました。例えば、人命の敬称「様」の表記、銀行振り込み、代金引換、郵便番号による住所自動入力等が導入されています。

多言語化、海外向け通販にも対応

メイドインジャパンが世界で再度注目を浴びています。弊害になっているのが多言語化のサイトが少ない、英語力がないので日本語サイトだけで済ませていることです。

もったいないことです。東京オリンピック2020が開催された現在でも、外国語が弊害になっていては販路も狭くなります。

WooCommerceはどんな言語でも対応できます。一つの管理画面で複数の言語に対応できます。支払いもPayPalを使ったクレジットカード決済で全世界で使用できます。

WPMLと呼ばれるWordPressのプラグインで40以上の言語に対応できます

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WooCommerceの最新機能「属性」で商品絞り込み検索

一般的なショッピングカートは商品をカテゴリーによって分別しています。例えば、果物の場合、果物名でカテゴリーを作ります。母の日や敬老の日のような特別な日のためのギフトカテゴリーも設定するでしょう。この場合、一つの商品を複数のカテゴリーに設定することになります。

このような設定しかできないため、多くのショップオーナーの方はこれで良しとしています。

ところが、WooCommerceの最新機能「商品を属性で絞り込む」を使うとユーザが商品をさらに探しやすくなるだけではなく、商品自体の魅力を伝えることが可能になりました。

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スマホ、タブレット対応は最優先すべきです。

Googleがモバイルファーストを提唱しています。インターネットユーザーの多くはPCよりもむしろスマホやタブレットを使う時代が数年前から始まっています。

日本だけこの流れに鈍感になっている気がします。「ユーザーはスマホで見て、購入はPCで行う」と思っている方もいるようですが、これも数年前の話です。ネット世界は日々変化し、スマホでのユーザーインターフェース(使いやすさ)を最優先しないとユーザーはどんどん離れてゆきます。

たとえば、トヨタ自動車ですが、流石に世界のグローバル企業です。この数年でスマホでいかに見やすくするかを重視している努力が分かります。

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Googleアナリティクスと連結で通販サイトを分析

アクセス解析の分析で重要な要素であるコンバージョンとは、見込み客がどこからきて、サイト内の何を閲覧し、購入・問い合わせに至ったかを計測することです。

従来、ショッピングサイトで設定が面倒な部分でもありましたが、プラグインと呼ばれるツールを使うと、専門的な知識がなくても設定を容易に行うことができます。

左の画像は、Googleアナリティクスで計測したデータです。ショッピングサイトで見込み客が特定の期間に何人商品をカートに入れたか、その後購入せずに何人離脱したか一目でわかります。また、同様に決済ページまで行き、あとは配達先や決済方法を選ぶ段階で購入をやめた人が何人(何パーセント)いたかも分析できます。

意外ですが、決済ページであともう少しで購入を断念している見込み客は少なくありません。その原因は、送料が高い、クレジットカードが使えない、配達指定日を設定できない等が大きな要因になっています。

商品カタログページ

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